今回はあるアパートの屋上の笠木の防水工事です。
浮き、爆裂、ヘアークラックの処置を行いました。
緑の印のように点が打ってあるところが「浮き」、赤の印のように四角で囲ってあるところが「爆裂」、黄色の印のように線が引かれてあるところが「クラック」の箇所を示しています。
「浮き」とは、外壁から剥離して、水膨れのようになっている状態のことです。
緑の点の箇所にエポキシ樹脂を注入して、浮きが進行しないようにします。
「爆裂」はコンクリートの中の鉄筋が錆びて膨張したことでコンクリート表面が盛り上がる現象のことです。
鉄筋が出るまで周辺のコンクリートを斫った(はつった)後、周りについている錆びを落とし、モルタルを塗布して埋めていきます。
「クラック」は、コンクリートやモルタルの外壁にできるひび割れのことです。
クラックにはその幅の大きさに合わせて適切な対処を行います。
幅が0.3mm以下のクラックは「ヘアークラック」と言い、外壁塗装を行います。
幅が0.3mm以上のクラックには、カチオンを塗り込みます。
浮き、爆裂、ヘアークラックの対処後は、防水塗装をしていきます。
最初に、錆びを落とすために塗装面を磨くケレンという作業を行ったあと、カチオン系ポリマーセメントで下地塗りを行います。
ウレタン防水塗膜にはX-2工法という工法があり、UnirTechnica株式会社はコスパが良く耐久性の高いX-2工法で防水塗装を行いました。
まずはプライマーを塗ります。
次にメッシュシートを貼った上から防水材を塗ります。
防水材が乾いたら上塗りをします。
通常、上塗りは2回ですが、今回は下地が悪く、メッシュシートが浮いてしまう箇所があったため3回上塗りをしました。
最後に仕上げとしてトップコートを塗って完成です。
補修が必要な個所に集中的に対処しました!