屋根材の種類

金属屋根(ガルバリウム)

金属屋根(ガルバリウム)

【特徴】
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%から成る、アルミ亜鉛合金めっき鋼板

アルミニウムの特徴である耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性と、亜鉛の特徴である犠牲防食機能により、 従来の鋼板よりもさらに耐久性に優れ、あらゆる用途に対応できる画期的な鋼板

【耐久性】
 塩害地域で15年、それ以外の地域で30年

【メリット】
・不燃素材なので耐火性に優れている
・耐久性が優れている
・カラーバリエーションが豊富
・日本瓦の約1/6の軽さ。耐震性に優れている
・一般的なトタンと比べると約4倍の防錆性

【デメリット】
・断熱性が低くて夏場が暑い。断熱対策が必要
・衝撃に弱く薄いので重いものが当たると凹む
・防音性が低く他の屋根材と比べて雨音は大きくなる
・防音材や断熱材の施工など弱点克服にコストがかかる

釉薬瓦(ゆうやくがわら)

釉薬瓦(ゆうやくがわら)

【特徴】
瓦の形に整えた粘土にうわぐすりをかけて焼成した物
陶器瓦とも呼ばれ、プレス成形した瓦形の素地に釉薬(うわ薬)をかけて、窯の中に入れて高温で焼き上げた瓦
さまざまな色を出せるのが魅力でまた、形はJ形(和形)・F形(平板)・S形等 があり家の形状、デザインに合わせて使い分けられる
和瓦の形や平型などの製品も増え、和風住宅だけでなく洋風住宅でも用いられている

【耐久性】
 60年

【メリット】
・瓦表面の釉薬がガラス質になっているため、水が浸透せず、長い年月を経ても美しい状態を保て、10年に一回程度のメンテナンスでOK
・表面の色が劣化しない
・塗装製品でないため再塗装の必要なし
・もし何かぶつかって割れた場合でも一枚から交換可能

【デメリット】
・初期費用が高め
・比較的重い(一枚2~3㎏)

スレート

屋根の構造、図解

【特徴】
セメントに繊維材料を混合して強化した薄い板の素材
色デザインも豊富で軽量かつ安価
最近では、表面の塗装の耐久性や対候性を高めたもの、遮熱タイプなどもある
表面に凹凸感を出し、自然石の素材感を表現したものもある

【耐久性】
 20年~25年

【メリット】
・一部高価な商品もあるが瓦などに比べると安価
・カラーバリエーションが豊富
・耐火性、断熱性に優れている
・最も普及している屋根材なので多くの業者が施工できる
・軽量のため耐震性に優れている

【デメリット】
・暴風雨に比較的弱く、隙間から雨水が入り込みやすい
・日本の伝統的な家具には適さない単調なデザイン
・定期的な塗装が必要となる
・人の重さや、強い風や災害、積雪でも重さで割れてしまうことがある
・表面がザラザラしているので、水分が滞留してコケやカビが生えやすい
・比較的重い(一枚2~3㎏)

ハイブリッド瓦

屋根の構造、図解

【特徴】
耐久性や耐候性、デザインの良さを組み合わせた瓦
瓦の持つ意匠性(いしょうせい)・装飾性を残し、軽量化された瓦
業界でもハイブリッド瓦は、KEMW(ケイミュー)の「ROOGA(ルーガ)」と富士スレートの「エアルーフ」が多く使われている。

ROOGA(ルーガ)
カラーベストが得意なKEMW(ケイミュー)社が開発した商品
正式には『樹脂購入繊維補強軽量セメント瓦』という形で、似た形を作り出しています。

従来の桟葺瓦や土葺き瓦の場合1坪約140㎏~200㎏の加重が掛かる重量を、ROOGA(ルー ガ)の場合は1坪当たり約68㎏と、半分以下の加重条件に軽減してくれる。

そういった面でもコストパフォーマンス(費用対効果)に優れ、耐候性が高く、表面もケイミュ ー株式会社独自の塗装構造が採用されてあるため、長く使うことが出来ます。

屋根の構造、図解

雅:ROOGA(ルーガ)
瓦ならでは邸宅感を高め、外見をより美しく見せます。 和瓦に近いデザイン
同質役物のみの取り扱い

[カラーバリエーション]
モダン・ブラック
モダン・ブラウン
モダン・グレー
モダン・オレンジ

[種類]樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦
[厚み]25㎜
[重量]約19㎏/㎡
[施工方法]乾式施工
[太陽光の対応]支持金具・支持瓦

鉄平:ROOGA(ルーガ)

鉄平:ROOGA(ルーガ)
平たいデザインが特徴
洋風住宅用としておすすめの屋根材だが日本瓦 からの葺き替えにも対応できます
役物(棟や軒先に使用する部材)を同質役物を 同質役物(屋根と同素材)もしくは板金(ガルバ リウム銅板)役物か選択できる
板金役物の方が安価

[カラーバリエーション]
ストーンブラック
ストーンブラウン
ストーン・グリーン
ストーン・オレンジ

[種類]樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦
[厚み]25㎜
[重量]約19㎏/㎡
[施工方法]乾式施工
[太陽光の対応]支持金具・支持瓦